アカクラゲ編Part1(魅力と生態について)

 初めて見る人でも、「毒を持っている」とわかるほど毒々しいオーラを放っているクラゲ、「アカクラゲ」。日本各地の沿岸にミズクラゲとほぼ同時期に海で観測されますが、その毒性はミズクラゲとは比にならず、非常に危険です。今回は、そんな「アカクラゲ」についてご紹介していきます。



アカクラゲ
鉢虫綱/旗口クラゲ目/オキクラゲ科
学名:Chrysaora pacifica





●アカクラゲの魅力


【美しいものには棘がある?】

 見た目通り、「アカクラゲ」は毒を持っていますが、その毒性はミズクラゲやタコクラゲとは比べ物にならないほど強力です。その長く綺麗な触手に触ろうものなら、しばらくの間痛みに苦しむことになります。もちろんこれにも個人差はありますが、少なくとも私の場合、後々後悔するほどの痛みでした(腕は平気でしたが皮膚の薄い唇はかなり痛かったです。くれぐれも真似はしないように)
 しかし、「危険な生物」というものにそそられるというのもまた事実。棘の付いたバラは綺麗でしょう?

バラ(棘)




【長い触手は元気な証】

 彼らの特徴でもある長い触手、とても綺麗です。この触手の長さが、彼らの元気のバロメーターになっているということ、ご存知でしたか?これはアカクラゲの限らずほぼすべてのクラゲにも言えることです。自分に合った水流が出来ていれば、この触手は長く綺麗になります。逆に水流が激しかったり穏やかすぎる場合には、彼らも必死になって泳ごうとするためエネルギーを消費してしまい、触手も短くなります。この状態が長引けば長引くほど危険な状態に陥ってしまうため、クラゲ飼育の際は是非水流に気を付けて下さい。
 ただ万が一触手が切れてしまったとしても心配はいりません。すぐにまた生えてきます。彼らの自己再生能力は侮れませんよ。

アカクラゲ





●アカクラゲの生態


【アカクラゲは海でいつ見られる?】

 アカクラゲは日本の沿岸各地で見ることが出来ます。東北の方では7~9月にかけて、関東以南では4~5月にかけての出没が一般的とされています。そのため、海水浴場などでミズクラゲと共に見かけることも多いのではないでしょうか。ただし先ほども記述した通り、ミズクラゲなどに比べその毒性は非常に強力になっています。くれぐれも気を付けましょう。

海水浴





【ミズクラゲを食べる!?驚くべき食性について】

 クラゲは基本的に、動物プランクトンを主食としています。この「アカクラゲ」も例外ではないのですが、なんとこのクラゲ、それとは別にあのミズクラゲでさえも捕食してしまうのです。

mizukurage


 自然界でも食べているということは、自宅で飼育をするうえでもミズクラゲを餌として与える事ができます。私の場合、あらかじめカットしたミズクラゲを小分けにして冷凍保存していました。給餌の際はこのミズクラゲを解凍するだけで良くなるので、作業が大分楽になります。与え方はピンセットでミズクラゲをつまみ、口腕(傘中央から真下に伸びる帯状のもの)にくっつけるだけです。餌としてはミズクラゲ以外にも、乾燥エビ、小魚などを与えることもできます。他のクラゲでは味わうことのできな給餌の楽しみがありますね。


↑海中を漂うアカクラゲ



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