タコクラゲ編Part2(水玉模様の秘密と、塩水湖に棲むタコクラゲについて)






●水玉模様に隠された秘密!?


【水玉模様は大人の証?】

 タコクラゲの特徴の一つでもある「水玉模様」。この模様が付いている意味を皆さんは知っていますか?実はこれ、可愛らしいあのフォルムを維持するのにとても役立っているのです。



 水玉模様のように見えるこの部位は、正式には「軟骨上組織」と言います。これには、大きく成長した傘をより頑丈にさせる、「補強材」のような役割があり、成長と共に体に現れてきます。まさに、「大人の証」なのです。


●塩水湖に棲むタコクラゲ


【パラオの「ジェリーフィッシュレイク」とは?】

 パラオに多数存在する「塩水湖」の一つに、「ジェリーフィッシュレイク」と呼ばれているものがあります。その名のごとく、この塩水湖には無数のクラゲ(タコクラゲの一種)が棲息しており、パラオの有名な観光名所となっています。



 ちなみにこの「ジェリーフィッシュレイク」は、大昔に起きた地殻変動により四方をロックアイランドに囲まれて形成されたもので、推定約12.000歳の塩水湖だそうです。



【普通のタコクラゲとは一味違う!?ジェリーフィッシュレイクのタコクラゲ】

◆毒がほとんどない!?

 実は、ここ「ジェリーフィッシュレイク」のタコクラゲには毒がほとんどありません。そのため、この神秘的な景色を「安全」に体験することが出来るダイビングが非常に人気となっています。しかし、何故ここのタコクラゲには毒がほとんどないのでしょうか?それには、この塩水湖の「環境」が深く関わっているのです。



 ここ「ジェリーフィッシュレイク」には、タコクラゲの天敵や餌となる生物さえも存在しません。彼らは、そのような閉鎖空間の中で長く暮らすうちに、「刺胞」を退化させてしまったのです。「餌となる生物が存在しない」というのはまずいのでは?と思われる方もいらっしゃるとは思いますがご安心を。実は彼ら、一般的なタコクラゲとは違い、100%褐虫藻に依存しています。そのため、「光合成」をするだけで必要な栄養分を補えるのです。

◆バランスを保つ器官さえも退化!?

 一般的なタコクラゲには、遊泳時にバランスを保つための器官である「付属器」と呼ばれる足が8本ありますが、この「ジェリーフィッシュレイク」のタコクラゲは、そんな「付属器」さえも退化させてしまったのです。一体何故でしょうか?



 先ほどもご説明した通り、この「ジェリーフィッシュレイク」には彼らの天敵も餌となる生物さえも存在しません。そのため、誰かに追われることも何かを追うことも無かった彼らは、長い生活の中で次第に素早く動き回ることを忘れ、自身のバランスさえも気にしなくなったものと考えられます。


↑パラオのタコクラゲ

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