世界中の海に生息するクシクラゲの代表種ともいえるクラゲです。その名の通り、
瓜(うり)のような姿形をしています。体には8本の櫛板(くしいた)があり、そこにある無数の繊毛を細かく動かして移動しています。この櫛板が光って見えるのは彼らが発光しているわけではなく、ただ単に繊毛が光を反射しているだけです。
クラゲは大きく、
「毒(刺胞)を持つ刺胞動物」と、
「刺胞は無いけれど櫛板を持っている有櫛動物」の二つに分けることが出来ます。そしてさらにこの有櫛動物は、
触手を持つ「有触手綱」と、
触手を持たない「無触手綱」に分かれます。
有触手綱のクシクラゲの代表種には
カブトクラゲや
チョウクラゲなどが挙げられます。彼らはその触手にある膠胞(こうぼう)と呼ばれる粘着性の細胞で獲物となるプランクトンなどを捕食しています。一方の無触手綱には触手がありません。では一体何をどうやって食べているのでしょうか...。実は彼ら、
他のクシクラゲ類を丸呑みにするクラゲ食のクラゲなのです。有触手綱のクラゲ同様水族館では定番の人気種「ウリクラゲ」。しかし彼ら、その
餌となるクシクラゲ類の確保が難しいことなどから長期飼育はやや困難だと言われています。
●ウリクラゲとは
【学名】
Beroe cucumis
【分布】
関東以南
【時期】
夏~秋
【体長】
約10cm
【飼育水温】
15~25℃
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