我が家の
カクレクマノミ(沖縄産ワイルド個体)が産卵をしました!その数約100個です。
↑産卵したペア(沖縄産ワイルドペア)
●孵化予定日は一週間後!
【孵化するまでに環境を整えてあげましょう】
こちらが現在の卵の状態です。黒い粒粒が見えていますが...孵化直前になるとこれがほぼ透明になり、くりくりとした目が確認できるようになります。
↑左の水槽に親、右の水槽に卵付き素焼き鉢が入っています。
自然界では、
親が卵をヒレであおり新鮮な海水を送ったり、卵の周りを掃除したりしますが、今回私は親と卵を別々にしました(この時親がものすごい噛んできます...)。わざわざ卵と親を別々にした理由は、完全なる私の好奇心です(笑)。果たして本当に親が付きっきりでで世話しないと孵化しないのか...少し申し訳ないような気もしますが、もしこれで無事孵化すればわざわざ親を追いかけ回して稚魚と別水槽に移す必要もなくなります(一緒に入れておくと、親が稚魚を食べてしまいます)。
現在はなるべく温度を一定に保ちつつ、卵に緩やかな水流が当たるようにしています。孵化直前までには、稚魚が濾過槽に吸い込まれてしまわないように水槽を加工していくつもりです。
とにかく今は水質・水温を維持させることが大前提ですね。
【ワイルドのカクレクマノミとは??】
先ほどから何度も出てきている
「ワイルド個体」とはどういうことかと言いますと、言うなれば
「人が繁殖させた個体ではなく、自然界から連れてきた個体」ということになります。
◆繁殖個体(ブリーディング個体)
ワイルド個体に比べ人工飼料(フード)にもすぐ餌付いてくれやすく、人慣れもある程度しているものがほとんどです。
◆天然個体(ワイルド個体)
人工飼料に中々餌付かず、活餌→冷凍餌→フードなどと、飼育するためには工夫が必要な個体もいます。結局人間に慣れず死んでしまうとうケースもあるようです。
こうしてみると明らかにブリーディング個体の方が良さそうに思えますが、ワイルド個体も悪いことばかりではありませんよ。まず一つに、
「人に慣れさせていく経緯を楽しめる」ということが挙げられます。そして次に、
「ワイルド個体のカラーリングや模様は、やはりブリード物の比ではない」ということもよく耳にします。飼育は難しいけれども、それだけの楽しみがあるということですね。
ちなみに、
売られている海水魚のほとんどは「ワイルド個体」になります。これは、
海水魚の人工繁殖が極めて難しいためです。
いかがでしたでしょうか?うまくいけば一週間後には可愛らしいカクレクマノミの稚魚がたくさん泳いでるはず...。しかしこのペアは、カシオ宅での出産は初になるため、まだなんとも言いようがありません。卵の状態は親の健康管理に大きく左右されるので、大切に扱ってきたつもりではありますが...。乞うご期待!それでは。