【食虫植物を育てるコツ】以外にも簡単!?絶対に失敗しないためのポイントとは

 「肥料や虫は与えない?」、「触ってはダメ?」、「置き場所は変えない?」等々、「食虫植物全種に共通する育て方のコツ(考え方)」についてご紹介していきます。種類ごとの詳しい育て方についてはまた追って記述していきます。



 皆さんの中にも、「食虫植物を興味本位で買ってみたけどすぐに枯らしてしまった」なんて経験をされた方はいませんか?確かに「食虫植物」は他の植物に比べるとやや癖があり、枯れる時には一気に枯れてしまいます。そこで今回は、食虫植物初心者の方でも絶対に失敗しないためのコツ...というよりも、食虫植物を育てる前に絶対知っておいてほしいことについてお話しします。基礎をきちんと理解しておけば意外にもご自宅で簡単に栽培出来ます。もちろんいずれは花を咲かせ、種を回収...なんてことも可能です。
 一度失敗した方でも是非、もう一度チャレンジされてはいかがですか?




●原産地・生息地を知る


【植物に合った環境・気候を再現!】

 食虫植物を枯らしてしまう一番の要因がこれ。ずばり、「勘違い」です。一体どういうことかと言いますと...皆さんは「食虫植物の生息地」と聞いて、どんな環境を想像しますか?恐らく、「年中暑くて、じっとりとしている熱帯雨林」というイメージが強いのでは???
 まさにそれこそが大きな勘違いなのです。確かにこういった熱帯雨林に自生する食虫植物は多いですが、全てではありません。



 例としてよく挙げられるのは、「ハエトリソウ」です。夏場、ホームセンターやショッピングセンターなどで見る機会も多く、食虫植物の中でも馴染み深い種ですが...実は彼ら、北アメリカの平地や湿地などに自生しています。そしてこの北アメリカには、日本と同じく「四季」が存在しているのです。

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 つまり、彼らを「熱帯性の植物」だと誤解し、年中温かくし育てていると...本来「休眠」をする冬の時期にゆっくり休めず、段々と力尽きて枯れていってしまうのです。このような失敗を防ぐにはとにかく、「育てる植物の生息地・気候を十分理解しておく」ことが重要です。四季のある地域・年中温暖な気候の地域・気温の低い高山など、様々な地域に彼ら食虫植物は自生しています。そのことを決して忘れないようにしましょう。




●肥料や虫は与えない!?


【栄養分の乏しい土壌を再現!】

 「食虫植物にはどれくらいの頻度で虫を与えなければいけないの?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?これには賛否両論あるとは思いますが、少なくとも私の場合は与えていません。ただしこれは「食虫植物にとって虫は不要」だという意味ではありません。そもそも虫を捕まえるためにあのような奇妙な捕虫葉を進化させてきたので、本人としては虫がほしいはずです。
 私が言いたいのは、「わざわざ毎日人が手で餌をあげる必要はない」ということです。外で栽培していれば、欲しい分は自力で調達できますし、そもそも彼らも一般的な植物同様「光合成」をするため、虫が取れなくても死ぬことはありません。虫を与える事を考えるぐらいならば、日光のよく当たる場所を考えてあげたほうが良いでしょう。



 そしてもう一つ、肥料は必要ありません。これについても賛否両論あるとは思いますが、私は今まで一度も与えたことはありません。そもそもこの食虫植物たちは栄養価の乏しい土壌に自生しているため(そのため虫から養分を獲る)、あまり肥料などで栄養分を与えると枯れてしまう恐れがあります。しかし食虫植物愛好家の中には、希釈した肥料などを与えている方もいるため、一概には言えません。少なくとも、肥料を与えなくても元気に育てることは出来ます




●捕虫葉を触ってはだめ!?


【捕虫葉を動かすのにはエネルギーが必要】

 こちらでご紹介するのは、先にも登場した「ハエトリソウ」についてです。彼らの捕食シーンは、誰しも一度は見られたことがあるのではないでしょうか?虫が捕虫葉の内に到達した瞬間、驚くべきスピードで葉が閉じられ虫を捕食しています。これは別に虫でなくとも、人が指で触っただけでも同じような動きを観察することが出来ます



 これを面白がり、指で何度も触りたがるという気持ちは確かに分かります...しかし、この「ハエトリソウ」を枯らす大きな要因になりうるということを覚えておいて下さい。そもそも、普段はあまり動かない植物がこのように俊敏な行動をとるには、莫大なエネルギーを必要とします。そのため、指で触り何度も葉を閉じさせると、いつしか疲れ果てて枯れてしまうのです。大切な食虫植物を枯らさないためにも、ここはぐっと我慢して見守ってあげて下さい。




●置き場所は変えない!?


【お店で植物が置かれていた場所もチェック!】

 これは食虫植物に限らず、他の植物を育てる上でも大切な事です。例えば、今まで室内の明るい窓辺で育てていた植物を外に出したとします。光量・気温・湿度などの様々な変化が起き、植物がうまく適応できなければ最悪枯れてしまうでしょう。そしてこれは、植物を買ったばかりの時にも起こりうります。購入したお店でその植物が生活していた環境と自宅の環境が違いすぎる場合などがそれです。なので、買ったお店の環境もしっかりとチェックしておきましょう。



 しかし、場所を移動せざるを得ない場合も出てくるでしょう。そのような時は、植物をゆっくりと環境に慣れさせていくことをおすすめします。外に出したいのであれば、まずいきなり外ではなく、窓辺の一番明るい所へ。その次は、外の日陰。そしてゆっくりと太陽を浴びせてあげると良いでしょう。そしてここで一番注意して頂きたいのが、冬場「休眠」をする植物の扱いについてです。先にご紹介した「ハエトリソウ」のように冬場休眠をする植物の場合、外が寒いからと言って室内に戻してはいけません。寒さを十分感じさせ、しっかりと休眠させてあげましょう。こうすることで、翌春元気な新芽を生やしてくれるはずです。ただし、もしその植物が霜に弱かったり凍るとダメになってしまったりするのであれば、容器などを被せて軽く保温してあげると良いでしょう。




 
いかがでしたでしょうか?食虫植物を育てるコツをいくつかご紹介してきましたが、やはり一番大切なのは、その植物の生息地や環境をしっかりと勉強しておくことです。四季のある地域でしたら冬場しっかりと休眠させる。年中温かい気候の植物であれば、冬場もちゃんと保温する。高山に自生しているものであれば涼しい環境に。夜霧が出るところならば、寝る前に霧吹きをしてあげる...などなど、その植物が暮らしていた環境を再現してあげることが、元気に育てるための一番の近道になります。是非一度、「食虫植物」を育ててみませんか?それでは。

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