6月29日に産み付けられたカクレクマノミ(沖縄産ワイルド)の卵。一週間後の7月6日夜、無事に孵化致しました!一回目の産卵に比べて卵の量も多かったため、かなりの数が現在泳いでいます。ただし元気すぎる稚魚を吸い取ることが出来ず、
結局親の方を別水槽に移動させました...(そのままだと食べられるので)。
...が、翌朝ほぼ全滅。夜には完全にゼロになってしまいました...。心当たりのある点がいくつか。今回は、
失敗した原因の考察や今後の計画についてお話しします。
●考察
【失敗した原因は何?水流?酸欠?】
前回は卵自体が腐敗してしまい失敗したため、今回は親と一緒のままにし、世話を全てまかせてみました。おかげで全て孵化したものの、翌日の夜には全滅してしまいました。そこで、
今回失敗した原因と考えられるものを以下にまとめてみました。
◆水流が強すぎた。
吸水口をうまくかわしていたため、調子にのってフィルターを付けたままにしていました。確かに
吸い込まれて死んだ個体はほぼいませんでしたが、この水流自体が強すぎた?
◆親を引き離す際ネットを使って追いかけまわしたため、稚魚にもストレスが?
稚魚を吸い出して別水槽に移すよりも親を別水槽に移した方が負担がかからないと思い試してみましたが...結果、
親は逃げ回り一緒に稚魚もグルグルしてしまいました。
◆外部式フィルターを使ったため酸欠に?
そもそもこの外部式フィルターは元々水草育成用に作られた物であり、空気と接することのない造りをしています。そのため、
水面が波立たなければ水中に酸素が溶け込む事はありません。今回、念のため水流を
「弱」としていましたが...結果それが酸欠に繋がってしまったのかもしれません。
また動画中にも紹介した「メタキューブ」ですが、あれに稚魚を移すことで水流自体はかなり軽減されました。しかし、
こちらに移した稚魚も外の稚魚同様に全滅してしまったため、なんとも言えません。
この「メタキューブ」に移したところで、事前に稚魚は親を追いかけ回したストレスを味わっていますし、そもそも「酸欠」が原因であれば、どのみち死んでしまっていたでしょう。この「メタキューブ」は、今後別の機会でも試してみたいと思います。
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●今後の計画
【次回は過保護に!基本に戻りつつ...挑戦も】
今回は割と大胆に行ってしまいました...。というのも、どうも個人的には気がかりなことがあるのです。
自然界ではもちろん波が常に存在している訳ですが...様々なクマノミの繁殖例を調べても、そのほとんどに
「稚魚を飼育する時には、水流を極力なくす」とあるのです。
「何故に海で暮らす生物が波に弱い!?」...と思ったわけです(笑)。
確かに海に存在する「波」と、水槽の作り出す「水流」は根本的に違いますが、にしても何故そこまで…という訳で、一度自分で経験してみようと思い、結果こうなりました。
さて、今回の失敗を生かし、次回はこのような流れで孵化させていこうと思います↓
◆孵化当日までは親に世話をしてもらう。
前回は稚魚が泳ぎ回っている中親を追いかけまわしたため、
今回は孵化当日(照明を消す直前)に、あらかじめ用意しておいた別水槽に親を移します。
◆今回も稚魚は移さない。
なるべく稚魚に負担をかけないよう、今回も稚魚は産まれた水槽から移動はさせません。
◆外部式フィルターは止め、ウッドストーンを用いてエアレーションを。
水流が強すぎて死亡してしまった可能性も高いため、今回は孵化直前から
「ウッドストーン」を用い、弱くエアレーションをかけておきます
(通常のエアーストーンに比べ、より細かい泡が出ます)。
さて、もうすでに♀のお腹はパンパンになってきているため、次の産卵も近いと思いますが、次こそは何かしらの成果を得たいです。一回目に比べ二回目の方が卵自体は多かったのですが、次回はどうでしょうか。ともかく、丈夫で大きな卵を産ませられるよう、親の栄養管理は万全にいこうと思います。稚魚になってからも課題はたくさんあると思いますが...これからもよろしくお願いします。それでは、カシオでした!