アカクラゲ編Part2(模様の謎と別名について)





●アカクラゲの模様の謎


【アカクラゲの模様には意味がある?】

 アカクラゲには、「連隊旗クラゲ」という別和名があります。これは、傘の頂上から放射線状に広がる模様からきているそうなのですが、タコクラゲやサカサクラゲの持っている「軟骨上組織」とは全く関係なく、ただの模様です。では彼らは何故このような模様をしているのでしょうか。実は、正確にはまだ分かっていないのです。ただ、いくつかの説は挙げられています。

◆稚魚の目印?

 アカクラゲの傘の周りには、稚魚が群れていることがよくあります。これは稚魚が天敵から身を守るためのすべだと言われているのですが、もしかすると、「アカクラゲが稚魚の目印となるようにわざとこのような模様をみにつけているのではいか」というのが一つ目の説です。しかし、もしそうであるならばアカクラゲには一体どんなメリットがあるのでしょうか。稚魚を襲いに来た魚を食べることができる?それとも、たまに稚魚達を食べているのか…。

目印



◆毒を持っているアピールのため?

 生き物の中には、自身の体色をわざと色鮮やかにすることで、相手に「自分は毒を持ってるから襲うなよ!?喰うなよ!?」とアピールしているものがいます。キノコ、タコ、カニ、クモ、等々…。海の生物だけでなく、陸上にいる生物も同じような手段をとっています。まさに生き残るための知恵。どんなに強い毒を持っていたとしても相手にわからなかったら普通に食べられてしまいますからね。
 もしかするとこのアカクラゲも、彼らと同様「自分は毒を持っているぞ!」とピールするためにわざとこのような模様をしているのかもしれません。

毒





●アカクラゲの別名について


【かの有名な戦国武将「真田幸村」が使ったハクションクラゲとは!?】

 戦国武将「真田幸村」は、このアカクラゲの毒に着目し、世にも珍しい武器を開発しました。その武器とは、相手にくしゃみをさせる恐ろしい(?)粉です。

くしゃみ


 少し話はそれますが、皆さんは海水浴に行かれた際、「近くにクラゲが居なかったのに刺された」という経験はありませんか?以前にも記述した通り、クラゲの「刺胞」は何らかの刺激を受けた時初めて蓋を開き相手を刺しますが(クラゲの意思に関係なく)、実はこれ、触手がクラゲ本体から離れていた場合にも関係なく起こります。すなわち、海中を漂っている千切れたクラゲの触手に触れただけでも刺されてしまうのです。海でクラゲに刺された時、「周囲にたくさんいた居た」という理由からよく犯人扱いされてしまう「ミズクラゲ」ですが、実はたまたま近くを流れていた「アカクラゲの触手」に、無意識のうちに触れてしまっていたせいかもしれませんよ。

 このような特性に目を付けた「真田幸村」は、乾燥させ粉々にしたアカクラゲを相手に振りかけることを思いついたのです。こんな粉を被ってしまえばひとたまりもありません(くしゃみだけでは済まないような気もします)。後にアカクラゲが「ハクションクラゲ」と呼ばれるようになった理由はこのことからだったのです。